古紙マークの覚醒日記

自分の覚醒していく感覚を言葉にしたい。

原物と複製の違い

原物(独創性やオリジナル)と複製の一番の違いはその業界、市場に対しての理解度です。なぜなら原物は何もない状態から生み出す能力を有していますが、後者は例え原物にどれだけ近かろうが、原物がないと複製し続けることができないからです。言い換えるならば、原物ありきの状態であるのです。

 では、原物を生み出せるようになるにはどうしたら良いのでしょうか。これは私の解答ですが、理解して複製することです。ただ同じことをするだけならば誰でもできますが、なぜ原物が原物たらしめているのか、その理由を探ろうと必死に足掻いてください。その結果、初めて一級品の居様だけではない裏の見えない法則や論理あるいはある種の美しさに気づくことでしょう。

 アンダースエリクソン氏の著書である『超一流になるのは才能か努力か』の中で将棋やチェスの強さに関わっているのが棋譜(音楽で言う楽譜のような駒の一手一手の動きを記したもの)でなぜその手を打ったのかを分析することが非常に有効であると記載されていました。ただ眺めるのではなくなぜそんなに強くあるのかを自分なりに分析しようとする姿勢が重要なのですね。

 複製と一口に言っても、ただ真似するものから原物を丁寧に解釈し真に複製するものまで色々あります。誰にも到達できないと思う次元まで走り切らない限り賢明なものから盗まれてしまうのではないのでしょうか。どれだけ見破れないようにしたとしても、最後は、高次元の戦いになればなるほど根性論もとい、量の勝負になるのではないのでしょうか。ご拝読ありがとうございました。